2025年第7週の定点当たり報告数は2.63（患者報告数12,964）となり、前週の定点当たり報告数3.78よりも減少した。都道府県別では沖縄県（11.55）、新潟県（6.97）、岩手県（6.10）、山形県（5.24）、栃木県（5.13）、宮城県（4.77）、青森県（4.41）、群馬県（3.95）、石川県（3.77）、高知県（3.59）の順となった。全国47都道府県中、3都道府県では前週の報告数よりも増加し、44都道府県では前週の報告数よりも減少した。
　定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に、定点医療機関以外の医療機関を含む全国の医療機関を受診した患者数を推計すると、約9万人（95%信頼区間：7.9～10.1万人）となり、前週の推計値（約12.5万人）よりも減少した。年齢別では、0～4歳が約0.9万人、5～9歳が約1.7万人、10～14歳が約1.5万人、15～19歳が約0.8万人、20代が約0.6万人、30代が約0.8万人、40代が約1万人、50代が約0.7万人、60代が約0.4万人、70歳以上が約0.7万人となっている。また、2024年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約993.2万人となった。
　全国の保健所管轄区域のうち、警報レベルを超えている保健所管轄区域は6か所で、4都道府県に分布していた。また、注意報レベルを超えている保健所管轄区域は3か所で、3都道府県に分布していた。
　基幹定点医療機関から報告された、インフルエンザによる入院報告数は299例であり、前週（376例）から減少した。44都道府県から報告があり、年齢別では1歳未満(9例）、1～4歳（34例）、5～9歳（15例）、10代（13例）、20代（2例）、30代（8例）、40代（9例）、50代（8例）、60代（31例）、70代（42例）、80歳以上（128例）であった。
　国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間（2025年第3週～2025年第7週）ではAH1pdm09が194件（83%）、AH3亜型が35件（15%）、B型が5件（2％）の順であった。
　詳細は国立感染症研究所ホームページ（https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html）を参照されたい。