2024年第48週の定点当たり報告数は4.86（患者報告数24,027）となり、前週の定点当たり報告数2.36よりも増加した。都道府県別では福岡県（11.43）、長野県（9.07）、千葉県（8.18）、広島県（7.01）、大分県（6.91）、山形県（6.79）、鳥取県（6.45）、福島県（6.39）、三重県（5.92）、佐賀県（5.74）、岐阜県（5.54）、埼玉県（5.52）、神奈川県（5.49）、鹿児島県（5.03）、大阪府（4.91）の順となった。全国47都道府県中、46都道府県では前週の報告数よりも増加し、1都道府県では前週の報告数よりも減少した。
　定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に、定点医療機関以外の医療機関を含む全国の医療機関を受診した患者数を推計すると、約18.4万人（95%信頼区間：16.7～20.2万人）となり、前週の推計値（約9.1万人）よりも増加した。年齢別では、0～4歳が約1.7万人、5～9歳が約3.5万人、10～14歳が約3万人、15～19歳が約1.6万人、20代が約1.3万人、30代が約1.5万人、40代が約2万人、50代が約1.9万人、60代が約1万人、70歳以上が約0.9万人となっている。また、2024年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約61.3万人となった。
　全国の保健所管轄区域のうち、警報レベルを超えている保健所管轄区域は1か所で、1都道府県に分布していた。また、注意報レベルを超えている保健所管轄区域は34か所で、18都道府県に分布していた。
　基幹定点医療機関から報告された、インフルエンザによる入院患者数は446例であり、前週（225例）から増加した。46都道府県から報告があり、年齢別では1歳未満（9例）、1～4歳（41例）、5～9歳（54例）、10代（28例）、20代（8例）、30代（8例）、40代（18例）、50代（20例）、60代（40例）、70代（68例）、80歳以上（152例）であった。
　国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間（2024年第44週～2024年第48週）ではAH1pdm09が42件（93%）、AH3亜型が3件（7%）の順であった。
　詳細は国立感染症研究所ホームページ（https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html）を参照されたい。