2016年 第12週 (3月21日〜3月27日) 2016年3月30日現在

 2016年第12週の定点当たり報告数は13.81(患者報告数68,369人)となり、前週の定点当たり報告数21.13よりも減少した。都道府県別では福井県(24.28)、北海道(21.53)、岩手県(20.69)、愛媛県(20.57)、福岡県(20.57)、山形県(20.27)、沖縄県(19.98)、新潟県(19.79)、石川県(19.69)、秋田県(19.59)、高知県(18.63)、滋賀県(18.32)、鹿児島県(17.58)の順となっており、全47都道府県で前週の報告数よりも減少がみられた。
 全国の保健所地域で警報レベルを超えているのは323箇所(46道府県)であり、注意報レベルを超えている保健所地域は38箇所(22道府県)であった。
 定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約72万人(95%信頼区間:66〜79万人)となり、前週の推計値(約105万人)よりも減少した。年齢別では、5〜9歳が約15万人、10〜14歳、40代がそれぞれ約9万人、0〜4歳、30代がそれぞれ約8万人、50代が約6万人、20代、60代、70歳以上がそれぞれ約5万人、15〜19歳が約4万人の順となっている。また、2015年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約1,440万人となった。
 基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は549例であり、前週(689例)から減少した。47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(23例)、1〜9歳(173例)、10代(47例)、20代(6例)、30代(14例)、40代(13例)、50代(22例)、60代(55例)、70代(74例)、80歳以上(122例)であった。
 国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、2015年第36週以降これまでの国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、AH1pdm09の割合が最も多く、次いでB型、AH3亜型の順で検出されている一方で、直近の5週間(2016年第8週〜2016年第12週)ではB型の検出割合が最も多くなっている。
 詳細は国立感染症研究所ホームページ(http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-map.html)を参照されたい。



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