2016年 第10週 (3月7日〜3月13日) 2016年3月16日現在

 2016年第10週の定点当たり報告数は28.20(患者報告数139,683人)となり、前週の定点当たり報告数35.35よりも減少した。都道府県別では愛媛県(44.31)、愛知県(44.07)、宮崎県(41.90)、高知県(40.50)、長野県(40.45)、福岡県(38.66)、鹿児島県(35.20)、石川県(33.98)、山梨県(33.55)、福井県(33.22)、三重県(32.93)、沖縄県(32.81)、静岡県(32.70)、山口県(32.45)の順となっており、4道県で前週の報告数よりも増加がみられ、43都府県で前週の報告数よりも減少がみられた。
 全国の保健所地域で警報レベルを超えているのは455箇所(47都道府県)であり、注意報レベルを超えている保健所地域は72箇所(34都道府県)であった。
 定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約135万人(95%信頼区間:124〜146万人)となり、前週の推計値(約178万人)よりも減少した。年齢別では、5〜9歳が約32万人、10〜14歳が約21万人、0〜4歳が約16万人、40代が約14万人、30代が約13万人、50代が約9万人、20代、60代がそれぞれ約8万人、15〜19歳、70歳以上がそれぞれ約7万人の順となっている。また、2015年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約1,263万人となった。
 基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は920例であり、前週(1,240例)から減少した。47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(57例)、1〜9歳(304例)、10代(61例)、20代(14例)、30代(35例)、40代(29例)、50代(33例)、60代(95例)、70代(108例)、80歳以上(184例)であった。
 国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2016年第6週〜2016年第10週)ではAH1pdm09の検出割合が多く、次いでB型、AH3亜型の順であった。
 詳細は国立感染症研究所ホームページ(http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-map.html)を参照されたい。



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