2014年 第50週 (12月8日〜12月14日) 2014年12月17日現在

 2014/2015年シーズンのインフルエンザの定点当たり報告数は2014年第42週以降増加が続いている。2014年第50週の定点当たり報告数は7.38(患者報告数36,455)となり、前週の定点当たり報告数3.49よりも増加した。都道府県別では埼玉県(18.80)、岩手県(15.78)、北海道(14.26)、奈良県(14.15)、神奈川県(12.52)、千葉県(10.93)、東京都(10.15)、福島県(10.12)、京都府(9.18)、山形県(8.77)、愛媛県(8.07)、宮城県(7.40)の順となっており、全47都道府県で前週の報告数よりも増加が見られた。
 全国の保健所地域で警報レベルを超えているのは7箇所(1道4県)であり、注意報レベルを超えている保健所地域は117箇所(1道1都2府26県)であった。
 定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関を、この1週間に受診した患者数を推計すると約34万人(95%信頼区間:32〜35万人)となり、前週の推計値(約16万人)よりも増加した。年齢別では、10〜14歳が約9万人、5〜9歳が約8万人、0〜4歳、30代、40代がそれぞれ約3万人、15〜19歳、20代がそれぞれ約2万人、50代、60代、70歳以上がそれぞれ約1万人となっている。また、2014年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約69万人となった。
 基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は172例であり、第49週(112例)より増加した。40都道府県から報告があり、年齢別では0歳(11例)、1〜9歳(60例)、10代(19例)、20代(1例)、30代(3例)、40代(6例)、50代(5例)、60代(14例)、70代(19例)、80歳以上(34例)であった。
 国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2014年第46週〜第50週)ではAH3亜型の検出割合が最も多く、次いでB型、AH1pdm09の順となっている。
 詳細は国立感染症研究所ホームページ(http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-map.html)を参照されたい。



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