2011年 第17週 (4月25日〜5月1日) 2011年5月9日現在

 2011年第17週のインフルエンザの定点当たり報告数は6.75(患者報告数32,966)となり、前週の報告数(定点当たり7.56)よりも減少した。岩手県と福島県の一部の保健所からの報告はなかった。
 定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約32万人(95%信頼区間:29万人〜35万人)となり、年齢群別では5〜9歳約11万人(34.4%)、10〜14歳約6万人(18.8%)、0〜4歳約5万人(15.6%)、20代約2万人(6.3%)、30代約2万人(6.3%)であった。多くの年齢群で減少がみられた。
 都道府県別では長野県(20.40)、福井県(19.56)、沖縄県(18.60)、宮崎県(18.58)、佐賀県(17.56)、長崎県(15.99)、青森県(14.28)、高知県(12.94)の順となっている。47都道府県中増加がみられたのは16府県であり、沖縄県、佐賀県、長崎県の増加が目立った。東北地方では青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県で増加が見られた。
 警報レベルを超えている保健所地域は29箇所(16道府県)、注意報レベルのみを超えている保健所地域は74箇所(30道府県)と共に減少した。なお第17週は、群馬県においては、集計後にデータの修正操作が行われたことにより、その後の患者数推計値及び地図作成にデータが反映されていない。
 2011年第13〜17週の5週間のインフルエンザウイルス検出報告件数は、B型インフルエンザが最も多く、次いでAH3亜型(A香港型)、AH1pdmの順となっている。詳細は感染症情報センターホームページ(http://idsc.nih.go.jp/iasr/influ.html)を参照されたい。



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