2011年 第15週 (4月11日〜4月17日) 2011年4月20日現在

 2011年第15週のインフルエンザの定点当たり報告数は6.42(患者報告数31,417)となり、前週の報告数(定点当たり報告数6.35、患者報告数30,662)よりもやや増加した。岩手県と福島県の一部の保健所からの報告はなかった。
 定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約30万人(95%信頼区間:27万人〜34万人)となり、年齢群別では5〜9歳約9万人(30.0%)、0〜4歳約6万人(20.0%)、10〜14歳約4万人(13.3%)、20代約3万人(10.0%)であった。5〜19歳の年齢層で増加がみられた。
 都道府県別では石川県(20.69)、長野県(19.69)、宮崎県(19.53)、福井県(15.72)、高知県(12.79)、福岡県(10.85)、沖縄県(10.84)、新潟県(10.09)の順となっている。第14週に報告のなかった福島県を除く46都道府県中では、24都道府県で増加がみられており、東北地方では青森県、岩手県、秋田県、山形県で増加がみられた。
 警報レベルを超えている保健所地域は42箇所(19都道府県)と減少したが、注意報レベルのみを超えている保健所地域は64箇所(29都道府県)と増加した。秋田県、山形県でも注意報レベルを超えた保健所地域がみられた。
 2011年第11〜15週の5週間のインフルエンザウイルス検出報告件数は、AH3亜型(A香港型)とB型がほぼ同数であり、AH1pdmの割合は少なくなっている。詳細は感染症情報センターホームページ(http://idsc.nih.go.jp/iasr/influ.html)を参照されたい。



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