2011年 第11週 (3月14日〜3月20日) 2011年3月23日現在

 2011年第11週のインフルエンザの定点当たり報告数は17.25(患者報告数82,523)となり、2週連続で前週の報告数(第10週定点当たり報告数16.81)を上回った。第10週に続いて岩手県の一部(3保健所)、福島県(8保健所)からの報告はなかった。
 定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約74万人(95%信頼区間:65万人〜83万人)となり、年齢群別では5〜9歳約29万人(39.2%)、10〜14歳約17万人(23.0%)、0〜4歳約11万人(14.9%)、30代約5万人(6.8%)の順であった。0〜14歳の年齢層で増加がみられている。
 都道府県別では山口県(48.87)、大分県(41.55)、愛知県(31.55)、岐阜県(30.59)、福岡県(29.81)、三重県(29.38)、広島県(27.71)、石川県(26.50)の順である。宮城県、福島県を除く45都道府県中31道府県で定点当たり報告数の増加が認められた。岩手県、宮城県、福島県3県の周辺地域では、青森県、秋田県、茨城県、新潟県で減少したが、山形県、栃木県、群馬県で増加がみられた。
 警報レベルを超えている保健所地域は186箇所(34都道府県)、注意報レベルのみを超えている保健所地域は133箇所(40都道府県)と共に増加した。
 2011年第7〜11週の5週間のインフルエンザウイルス検出報告件数は、AH3亜型(A香港型)が最多であり、次いでAH1pdm、B型の順である。2010年第49週以降はAH1pdmの検出数の方が多い状態が続いていたが、2011年第7週以降はAH3亜型の検出数が最多となっている。詳細は感染症情報センターホームページ(http://idsc.nih.go.jp/iasr/influ.html)を参照されたい。



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