2011年 第08週 (2月21日〜2月27日) 2011年3月2日現在

 2011年第8週のインフルエンザの定点当たり報告数は15.75(患者報告数77,751)となり、第5週以降減少が続いているが、第7週から第8週にかけての減少は、それ以前の3週間と比較して小さな減少にとどまった。
 定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約71万人(95%信頼区間:63万人〜79万人)となり、年齢群別では5〜9歳約23万人(32.4%)、10〜14歳約13万人(18.3%)、0〜4歳約10万人(14.1%)、30代約7万人(9.9%)、20代約5万人(7.0%)の順であった。5〜9歳、10〜14歳の年齢群では増加がみられた。
 都道府県別では愛知県(36.19)、山口県(36.00)、大分県(30.91)、富山県(29.21)、三重県(27.68)、福岡県(26.37)、岐阜県(25.45)の順である。36都道府県では前週の報告数よりも減少がみられている一方で、大分県、山口県、岐阜県、三重県、愛知県では大きな増加がみられた。
 警報レベルを超えている保健所地域は215箇所(40都道府県)、注意報レベルのみを超えている保健所地域は106箇所(33都道府県)と共に減少している。
 2011年第4〜8週の5週間のインフルエンザウイルス検出報告件数は、AH1pdmが最多であり、次いでAH3亜型(A香港型)、B型の順である。2010年第49週以降はAH1pdmの検出数の方が多い状態が続いているが、最近ではAH3亜型やB型の割合が増加しつつある。詳細は感染症情報センターホームページ(http://idsc.nih.go.jp/iasr/influ.html)を参照されたい。



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