2011年 第05週 (1月31日〜2月6日) 2011年2月9日現在

 2011年第5週のインフルエンザの定点当たり報告数は28.93(患者報告数143,035)となり、前週である第4週の報告数(31.88)よりも減少した。定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約155万人(95%信頼区間:142万人〜168万人)となり、年齢群別では5〜9歳約34万人(21.9%)、0〜4歳約22万人(14.2%)、10〜14歳約21万人(13.5%)、30代約20万人(12.9%)、20代約18万人(11.6%)の順であった。50代以下の各年齢層で減少がみられ、特に20代が前週の24万人から大きく減少した。
 都道府県別では長崎県(44.13)、宮崎県(42.28)、群馬県(41.22)、福岡県(40.90)、富山県(37.88)、愛知県(37.79)、神奈川県(37.53)、埼玉県(36.81)、新潟県(35.46)、大分県(33.31)の順である。定点当たり報告数は、これまで流行の大きかった九州地方や関東地方をはじめ33都府県で減少がみられており、今シーズンの流行のピークは過ぎつつあるものと思われる。
 警報レベルを超えている保健所地域は273箇所(44都道府県)と増加し、注意報レベルのみを超えている保健所地域は245箇所(44都道府県)と減少した。
 2011年第1〜5週の5週間のインフルエンザウイルス検出報告件数は、AH1pdmが最多であり、次いでAH3亜型(A香港型)、B型の順である。今シーズンは第36週以降AH3亜型が多く検出される状態が続いていたが、第49週以降はAH1pdmの検出数の方が多くなっている。詳細は感染症情報センターホームページ(http://idsc.nih.go.jp/iasr/influ.html)を参照されたい。



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