2011年 第02週 (1月10日〜1月16日) 2011年1月19日現在

 今シーズンのインフルエンザの定点当たり報告数は2010年第42週以降増加が続いている。2011年第2週のインフルエンザの定点当たり報告数は12.09(患者報告数59,832)となり、前週の報告数(5.06)よりも2倍以上の増加となった。定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約78万人(95%信頼区間:71万人〜85万人)となり、20代約17万人(22.1%)、30代約12万人(15.6%)、5〜9歳約10万人(13.0%)の順であり、特に今シーズンは20代以上の成人層が57.7%と多くを占めている。
 都道府県別では沖縄県(55.26)、佐賀県(27.87)、福岡県(24.81)、宮崎県(24.08)、長崎県(20.43)、大分県(19.98)、宮城県(17.82)、千葉県(17.56)の順となっている。全ての都道府県で定点あたり報告数の増加がみられ、26県で10.00を上回った。
警報レベルを超えている保健所地域は18箇所(北海道1、千葉県3、静岡県1、大阪府1、福岡県3、佐賀県2、長崎県1、熊本県1、宮崎県2、沖縄県3)、注意報レベルのみを超えている保健所地域は244箇所(41都道府県)と共に大きく増加した。
 直近の2010年第50週〜2011年第2週の5週間のインフルエンザウイルス検出報告件数は、AH1pdmが最多であり、次いでAH3亜型(A香港型)、B型の順である。今シーズンは第36週以降AH3亜型が多く検出される状態が続いていたが、第49週以降はAH1pdmの検出数の方が多くなっている。詳細は感染症情報センターホームページ(http://idsc.nih.go.jp/iasr/influ.html)を参照されたい。



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