2009年 第53週 (12月28日〜1月3日) 2010年1月7日現在

 インフルエンザの定点当たり報告数は、2009年第49週以降減少が続いている。第53週の報告数は10.22(患者報告数48,128)となり、前週の値(定点あたり報告数19.63)よりもさらに大幅に減少がみられたが、これは冬季休暇が含まれていたことに加えて、大半の定点医療機関での休診日が多かったことも関連しているものと思われる。
 定点医療機関からの報告数をもとに、定点以外を含む全国の医療機関を1週間に受診した患者数を推計すると約63万人(暫定値)となり、第28週以降これまでの累積の推計患者数は約1,816万人(95%信頼区間:1,797万人〜1,835万人)(暫定値)である。
 定点当たり報告数は、都道府県別では沖縄県(54.88)、岐阜県(23.43)、福井県(22.69)、宮崎県(20.92)、高知県(19.21)、滋賀県(18.52)、島根県(16.76)、鹿児島県(16.33)、静岡県(15.87)、熊本県(15.44)の順となっている。定点当たり報告数は、46都道府県で前週よりも減少したが、唯一増加が認められた沖縄県では、第50週以降増加が続いている。警報レベルを超えている保健所地域は188箇所(44道府県)となり、注意報レベルのみを超えている保健所地域は12箇所(11県)と共に減少した。
 インフルエンザの報告数が増加し始めた第28週以降、検出されているインフルエンザウイルスの殆どが新型インフルエンザウイルスAH1pdmである状態が続いており(感染症情報センターホームページ:http://idsc.nih.go.jp/iasr/prompt/graph/sinin1.gif参照)、最近の発生患者の殆どが新型インフルエンザに罹患しているものと推定される。




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